ダクトは快適な空気環境を保つための重要な設備です。しかし、「厨房の熱気がこもってしまう」「換気扇が煙を吸ってくれない」「ダクトの臭い・煙・油・ほこりが気になる」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。こういった問題を解決するには、「丸ダクト」から「角ダクト」への交換がおすすめです。今回は、角ダクトのメリットを紹介します。
■角ダクトと丸ダクトとは?
ダクトにはさまざまな種類があり、用途に応じて使い分けなければなりません。大きく分けると、「角ダクト」と「丸ダクト」の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
✓角ダクト
角筒状のダクトです。低速ダクト、高速ダクトの両方に使われています。一般的にはあまり流通しておらず、専門業者に頼まなければ入手できません。また、施工にも専門的な技術と知識が必要になります。
✓丸ダクト
円筒状のダクトです。角ダクトに比べて空気抵抗が少ないため、主に高速ダクトに使われます。広く普及しており、入手や施工も容易です。
■角ダクトをおすすめする理由
角ダクトに比べると、丸ダクトの方が広く普及しているため、「とりあえず丸ダクトでいいか」と考える方も多いと思われます。しかし、弊社がおすすめするのは角ダクトです。理由としては以下の2つが挙げられます。
理由1:限られたスペースを最大限に活用できる
最近は施工費用を抑えるために、居抜き物件をリノベーションして活用するケースが増えています。しかし、居抜き物件では全体の形状を大きく変えられないため、スペースが限られてしまうことが少なくありません。希望通りのお店を実現するためには、スペースを有効活用する方法を考える必要があります。
そこで活躍するのが角ダクトです。間取りは角型である場合が多く、スペースもほとんどが角型なので、角ダクトならぴったりとはまります。デッドスペースが少なくなるため、限られた空間を最大限に活かせるでしょう。収まりのよさによって、外見が美しくなるのも魅力です。
理由2:丸ダクトと比較して施工が早い
丸ダクトは、専門的な知識がそれほどなくても取り付けることができます。一方、角ダクトは専門的な知識と技術が必要で、なおかつ基本的にオーダーメイドです。そのため、「角ダクトは施工に時間がかかりそう」と考える方もいるかもしれません。
しかし実のところ、正確な図面さえあれば、角ダクトの方が圧倒的に早く作業できます。建物の形状やお客様の希望を反映させた、現場にピッタリのダクトをオーダーメイドで作れるからです。これは、既製品の取り付けが基本となる丸ダクトにはない長所だといえます。
もちろん、施工の自由度そのものが高いことも大きなメリットです。「ダクトを壁の裏に隠したい」「天井高を確保した上で設置したい」といった要望にも対応しやすくなります。希望を最大限に反映させたいのなら、角ダクトがおすすめです。
■ダクト工事を成功させるためには専門業者に見てもらおう!
ダクトはどのような施設でも必要になりますが、特に重要なのは飲食店です。お店の中や厨房はスペースが比較的狭く、熱気がこもりやすくなっています。また、調理による臭いや煙、油、水蒸気なども発生するため、これらをスムーズに排出しなければなりません。適切にダクトを配置すれば空気の流れを調節し、客席に臭いや煙などが行かないようにすることも可能です。
しかし、飲食店といっても千差万別なので、業態によってダクトも使い分ける必要があります。軽食のみを出す喫茶店と、大量の煙や臭いを出す焼肉店とでは、ダクトに求められる性能も大きく異なるのです。もちろん、ただハイスペックならいいわけではありません。ダクトの性能が過剰だと、冷暖房の効率が悪くなり、騒音などの問題も発生します。
そのため、ダクトの工事を成功させるためには、まず専門業者に現場の調査を依頼するのがおすすめです。豊富な経験と専門的な知識を持つ業者なら、その場所に最適なダクトの性能や大きさを判断してくれます。十分な打ち合わせを行って、ダクト工事を成功させましょう。
茨城県守谷市の友部空調工業は、ダクトや空調設備工事の専門業者です。現場で培った経験と知識によって、1つ1つの物件に合ったダクトを提案させていただきます。物件のリノベーション工事や、ダクトの交換工事をご検討中のお客様は、お気軽にご相談ください。